気象予報士×税理士 藤富郷のクラウドな話

コラム

「流れ星とパッション」


 流れ星に願い事を唱えたことはありますか? 夜に外を歩いていると、ごくたまにすっと星が流れ、あっと気付くこともありますよね。夏から秋にかけては、流星群が多く、流れ星が多く見られる季節です。流星群が現れる日には、1時間に何個も観察できますので、のんびり夜空を眺めるといいでしょう。
 天気の観点からも、夏から秋は星空を観察するのにもってこいの季節です。観察に邪魔になるのが、空一面に広がる層状の雲ですが、夏の雲はもこもこした積雲が多いので、空全体を雲が覆うことがなく、多少雲が出たとしても隙間の方が多くなるため、星空が見えやすい状態になります。また、秋はすっきりと晴れる日が多く、ちりやほこりも少ないので、天高い空が広がります。夜も気温が高めで冷え込まないので、外でも長い時間、夜空を眺めることができると思います。
 さて、「流れ星が流れている間に、3回願い事を唱えることができると、その願い事がかなう」という言い伝えがありますね。しかし、実際は流れ星が流れる時間は1秒くらいですので、何を言うか考えている間に消えてしまうものです。ぱっと思い付きで言うのも難しいくらいですよね。
 では、この流れ星に願い事を唱えることには、どんな意味があるのでしょうか。私が考えるには、いかに普段から自分の願いを認識しているか、瞬時に願い事を言えるくらい心に刻まれているかが、試されているのではないかと思うのです。突然の流れ星にも3回願いを言えるくらいの意識があれば、行動も伴い、夢の実現につながるというわけです。
 先日「パッションテスト」について書かれた本を読みました。自分の情熱を明確にして生きようというものです。それによると情熱とは静かなるワクワク。趣味に没頭するなど、指示されなくても自然と行動してしまっているような時は情熱を感じています。よく、なりたい自分になるための目標を立てますが、ただゴールという結果だけを考えていると、日々のモチベーションを維持するのが大変です。そこで、まず自分の心に響くことが何であるか、どんなことに情熱を感じるか、紙に書き出してみて、目標や行動がその情熱を満たすものであるか確認してみるといいようです。ワクワクがあると、努力やモチベーションに関係なく、楽しみながら夢の実現に向かっていけるからです。
 さて、もし子どもに「流れ星が願いをかなえてくれるのはなぜ?」と聞かれたら、どうしましょう。「瞬時にお願いできるくらい夢を意識しているから。決して他力本願ではないのだよ」と答えてあげたいですね。

気象予報士兼税理士
藤富 郷

◇藤富 郷/ふじとみ・ごう

 気象予報士、税理士。埼玉県三郷市生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科修了。大学院在学中に気象予報士に登録。日本テレビの情報番組に気象キャスターとして出演しながら税理士試験に合格し、2016年に開業。21年に越谷税務署長表彰受賞。趣味の鉄道では、鉄道イベント出演や時刻表、鉄道模型雑誌にコラムを寄稿。プログラミングやダムにも造詣が深く、”複業”として得意を組み合わせて幅広く活躍中。地元の「三郷市PR大使」を務めるなど、地域との関わりも深めている。