河合敦

コラム

日本史のトビラ

「江戸時代の悲しい出版事情」 50歳の時に高校の教員を退職し、作家として独立して10年たった。ところで、専業作家という職業は、あと10年で壊滅するだろう。大げさな話ではなく、長年続く出版不況はまさに危機的な状況で、電車に乗っても本や雑誌を手...
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「ハワイの日系人」 今夏、14年ぶりにハワイのオアフ島に観光で訪れた。飛行機で降り立ったホノルル国際空港だが、正式名称を「ダニエル・K・イノウエ国際空港」と変更していた。ハワイ生まれの日系2世の名を冠したものである。イノウエは50年にわたっ...
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「ウサギ・バブルはじける」 いま「転売ヤー」が問題になっている。しかし、人気のある品物を競って買い求め、値上がりするタイミングで売り払う人々はネット社会が成立する前から存在した。労力を使わずもうけたいというのは人間のさがなのだろう。 じつは...
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「大久保利通の人材抜てき法」 大久保利通は、薩摩藩の下級武士に生まれたが、幕末、西郷隆盛とともに倒幕運動にまい進した。明治維新後は新政府の高官となり、明治6(1873)年の征韓論争では盟友西郷と対立してこれを退け、明治政府の最大実力者に成り...
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「弱小教団を繁栄させた蓮如の戦略」 京都の大谷本願寺を拠点とする浄土真宗本願寺派は、始祖親鸞の教えを受け継ぐ正統な一派だが、信者が増えず弱小教団のままだった。ところが本願寺8世となった蓮如は、一代で大教団へと発展させたのである。 大谷本願寺...
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「経営の神様・松下幸之助」 松下家は和歌山県和佐村の豪農で、幸之助はその家の8人きょうだいの末っ子として何不自由なく育ったが、父の政楠が米相場で大損したので、9歳の時に口減らしのために奉公に出された。夜になると母が恋しくて泣いたが、そんな幸...