2023年12月01日(金)周知
青い森しんきんReport 2023年10月版
ー秋物商戦の遅れで個人消費は足踏みー
■漁業・水産加工業
・八戸港の水揚げは、数量 7,231 トン、金額 2,244.3 百万円で、前年同月比で数量は 144.2%増で、金額も 84.4%増。
数量 7,231 トンは 2014 年からの過去 10 年間において最高だった2014 年 10 月の 26,344 トンの 27.4%で上から 9 番
目、金額 2,244.3 百万円はこの 10 年間で最高だった 2016 年 10 月の 4,667.5 百万円の 48.1%となり過去 10 年間で
6 番目。
・イカ釣りは、近海スルメイカの水揚げが数量 21 トン・金額 28.4 百万円あり、それぞれ前年同月比 8.7%減・12.4%増。
船凍スルメイカの水揚が数量 156 トン、金額 282.6 百万円でそれぞれ前年同月比 4.7%増、55.0%増。また、船凍ムラ
サキイカの水揚は、数量 239 トン・金額 198.0 百万円とそれぞれ前年同月比 59.3%増、20.3%増。
イカ釣り全体で、 数量 416 トン・金額 509.0 百万円で、前年同月比で数量は 29.2%増で、金額も 36.8%増。
・大中型巻き網漁は、全量が遠海巻き網による道東のマイワシで数量 5,394 トン、金額 502.1 百万円。前年同月比数量で
174.1%増、金額で 226.4%増。
・トロールは、大型トロールの船内製品と蔵出し製品の販売が合わせて 239 トン・80.4 百万円、前年同月を大きく上回っ
た。中型トロール全体で 962 トン・1,046.1 百万円の水揚げ、小型トロールの水揚げ 12 トン・8.9 百万円と合わせて、
トロール全体では、数量 1,213 トン、金額 1,135.4 百万円、前年同月比で数量 188.8%増・金額は 113.1%増。
■建設業
・八戸建設業協会による官公庁工事の新規受注状況は、国発注工事の馬淵川大橋耐震補強外工事、県発注の八戸環状
線道路改良工事、国道交通安全整備工事、急傾斜地崩懐対策工事、用水路耕作工事等、市発注の市営住宅屋根・外
壁改修工事、下水道整備工事、河川改修工事等、町発注の文化観光交流施設駐車場整備工事等があった。
県発注工事の受注が前年比大幅に増加したものの、町村発注工事が前年より減少したことから、新規受注高は前年
同月比 18.1%増。年度累計は、前年同月比 8.3%増と前年実績を僅かに上回る結果。
・八戸地区建設業者 5 社民間工事の新規受注状況は、商業施設新築工事等で 65 百万円、前年の受注が低水準であっ
たことから新規受注高は前年同月比 495.8%増。受注残高は、前年同月比 9.7%増となり 2 ヶ月連続前年実績を上回った。
・住宅着工戸数は、持家が 42 戸で前年同月の 49 戸から 7 戸減。貸家は 47 戸 で前年同月の 24 戸から 23 戸増、分譲は
13 戸で前年同月と同戸数。 総着工戸数は 102 戸、前年同月の 86 戸から 16 戸増。
建築確認申請件数は、69 件で前年同月の 74 件から 5 件減、年度累計においても前年実績を 40 件下回っている。
■鉄工業
・八戸市内鉄工業者(7 社)の鉄骨工事の新規受注は、半導体メーカー金物製作、倉庫新 築壁鉄骨、産業用化学薬品メー
カー増設鉄骨工事等合わせて 464 百万円で、前年同月比 1,264.7%増。
受注残高は前年同月比 202.2%増の 2,221 百万円と 4 カ月連続で前年同月比増。
・製缶工事は、非鉄金属製造プラントメンテナンス、揚水機場整備補修工事、首工吐水ゲ ート修理工事、清掃工事ポンプ
修繕工事等で 127 百万円の新規受注があり前年同月比 56.8%増。
受注残高は 637 百万円で、前年同月比 10.8%減と 6 ヶ月連続で前年同月比減。
・鋼板・丸棒・H 形鋼等原料資材の価格については、一部資材において前月比減となったものも見られるが、依然として
高止まりの状況が続いている。
■個人消費
・《新型コロナウイルス・気候》八戸地区における、新型コロナウイルス感染者は、10 月に入って も減少傾向を続けて
いる。
・《気候》八戸地区における、10 月の平均気温は一ヵ月計で 14.4 度と平年値を 0.9 度、最高気温は 19.5 度で平年値
を 1.3 度上回った。また、最低気温も 10.1 度と平年値を 1.1 度上回った。
・《ガソリン価格・灯油価格・物価》ガソリン価格は、9 月の高騰から低下傾向を見せている。10 月初めは 170 円台
後半だったが、月末時点では 173 円台となり、9 月下旬の水準を下回った。灯油価格も、2,000 円台に落ち着いている。
・《婦人服》10 月に入っても気温が高めの日が続き、コートやブーツなどやその他の秋冬物 の動きは鈍かった。その分、
軽めの薄い羽織物やウールの羽織物、ブラウス、ダウンやニットのベストなどが出た。例年秋冬物を早めに扱う店舗で
は、コート類にも動きが見ら れた。下旬にかけて、秋冬物が動き始めた。11 月の連休を控えて、出かける予定の人も
あるようで、外出着を求めるお客様も見られた。
・《紳士服》総じて良かった。10 月前半はまだ気温が例年よりも高かったためか、コート、 スーツは動きが鈍かったも
のの、ジャケットやセーターなどがよく出た。スーツのオーダー店も非常に好調だった。メンズのスーツのオーダーだ
けでなく、レディースのスーツのオーダーの動きが特によかった。レディースは、スーツの上下に加えてワンピースも
一緒にオーダーするお客様も見られた。全体的に、単価が上がってきている。
・《靴》売り上げ前年同月比上回ったものの、客数は依然として伸びず。冬に備えて、防滑 性能の高い靴が、メンズ・レ
ディース共に売れている。全般的に、高くてもいいものを求めるお客様が目立つ。スニーカーや街歩き中心のアウトド
アシューズもコンスタントに出ている。
・《市内大型小売店(4 店)》前年同月比は 5.4%減と 2 ヶ月続けて減少し、減少幅もやや拡大した。前々年同月比も
0.1%増と前年同月比増だったが、増加幅は大きく減少した。
・《新車登録台数》普通乗用車が 259 台で前年同月比 59.9%増と 2 ヶ月ぶりに前年同月比増 、小型乗用車も 247 台
で前年同月比 38.0%増でとなり 3 ヶ月連続で前年同月比増。普通乗用車と小型乗用車を合わせた乗用車全体では前
年同月比 48.4.0%増の 506 台と 10 ヶ月続けて前年同月比増。
・軽乗用車は、285 台で、前年同月比 15.9%増と 3 ヶ月続けて前年同月比増。
■倒産
10月 | 前年 同月比 |
年度累計 | 前年 同月比 |
|
件 数 | 0 | 3 | 2 | 8 |
金 額 | 0 | 114 | 33 | 746 |
平均負債額 | 0.0 | 38.0 | 16.5 | 93.3 |
(単位:件、百万円)
■雇用
新規 | 前年 同月比 |
月間有効 | 前年 同月比 |
|
求 職 者 数 | 1,065 | △4.1 | 4,906 | △2.6 |
求 人 数 | 2,636 | 6.0 | 7,700 | 7.0 |
求 人 倍 率 | 2.48 | (2.24) | 1.57 | (1.43) |
就 職 件 数 | 451 | 7.6 | ー | ー |
(単位:人、%、倍)