八戸商工会議所

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2023年08月01日(火)周知

青い森しんきんReport 2023年6月版

ー八戸港の水揚げ数量過去 10 年最高となるも一方で
                    ゴールデンウイーク後の個人消費の回復に遅れー

 

漁業・水産加工業
・八戸港の水揚げは、数量 7,078 トン、金額 739.5 百万円で、前年同月比で数量は 266.5%増、金額は 164.9%増。
・6月における数量 7,078 トンは 2014 年からの過去 10 年間において最高。金額 739.5 百 万円はこの 10 年間で最高。
 2015 年 6 月の 748.0 百万円の 98.9%となり過去 10 年間で上から 2 番目。6 月時点での年累計の数量 12,353 トン
 は前年同月比 53.5%増で、この 10 年間で 3 番目。金額 2,415.0 百万円は前年同月比 36.6%増で、10 年間で 6 番目。
・イカ釣りは、他県からの船凍スルメイカの陸送販売が数量 10 トン、金額 14.5 百万円。
・大中型巻き網漁は、三陸巻き網(鰯鯖巻き網)でマイワシの水揚げがあり、数量 5,934 トン・ 金額 334.6 百万円で、
 水揚げのなかった前年同月を上回った。6 月のマイワシの水揚として 5,934 トンの水揚げがあったのは 2003 年以降最多。
・トロールは、大型トロールの蔵出し販売が数量 48 トン、金額 18.4 百万円。中型トロールは、 6 月の操業日数は 12 航海
 で、数量 802 トン、金額 208.7 百万円で、数量が前年同月比 55.4% 減だったが金額は 0.1%増。
 小型トロールの数量 9 トン(前年同月比 18.2%減)・金額 2.1 百万円(前年同月比 37.5%減)と合わせて、トロール全体
 では、数量 859 トン、金額 229.3 百万円で、前年同月比で数量 52.6%減・金額は 6.3%増。

 

建設業
・八戸建設業協会による官公庁工事の新規受注状況は、県発注の国道舗装補修工事、県立高校解体・改修工事、県道交通
 安全施設整備工事、橋梁補修工事等、市発注の第 2 工業団 地道路整備工事、国道排水管布設替工事、道路修繕工事、
 橋梁補修工事、下水道整備工事等、町発注の旧南部鉄道機関車展示施設整備工事、排水管改良工事等があった。6 月も
 国発注工事が無く市発注の下水道整備工事等の受注がみられ、県発注工事が前年より増加したことから、新規受注高は
 前年同月比 65.2%増。
・6月の八戸地区建設業者 5 社民間工事の新規受注状況は、民間工場建設などで 312 百万円、前年同月比 303.6%増と
 新規受注旺盛な状況。受注残高は、前年同月比 21.2%減少。
・住宅着工戸数は、持家が 38 戸で前年同月の 47 戸から 9 戸減少。貸家は 6 戸で前年同月の 30 戸から 24 戸と大きく
 減少、分譲は 20 戸で前年同月の 12 戸から 8 戸増加し、総着工戸数は 64 戸となり、前年同月の 89 戸から 25 戸減少。
 建築確認申請件数は、68 件で前年から 11 件減少。年度累計においても前年実績を下回っている。

 

鉄工業
・八戸市内鉄工業者(7 社)の鉄骨工事の新規受注は、山車展示・制作施設建設工事、半導体メーカー金物製作、船舶用階
 段製作等合わせて 110 百万円で、前年同月比 52.8%増だった。受注残高は前年同月比 13.4%減の 722 百万円と 2 か
 月連続で前年同月比減。
・製缶工事は、非鉄金属製造プラントメンテナンス、米軍基地ボイラー配管工事等で 71 百万円の新規受注があり前年同月
 比7.6%増。受注残高は 618 百万円で、前年同月比 9.1%減と 2 か月連続で前年同月比減。
・原料資材の価格については、鋼板、丸棒、H 形鋼のそれぞれ、価格の増減はなく依然として高止まりの状況。

 

個人消費
・新型コロナウイルスに関し 5 月 8 日からの感染症法上 5 類に移行後、定点医療機関における 1 週間ごとの患者数は、
 三八地区においては増加傾向がみられるが、集客を伴う催事は相応の対策を伴って実施されている状況。
 5 月上旬はゴールデンウイーク後半にあたり、旅行や行楽に出かける人が見られたため、 商業施設等の集客は振るわず、
 6 月に入ってからの回復が期待された。しかし、6月に入っても個人消費に関しては勢いがみられなかった。6 月に入
 っての東北電力の電気料金の値上げをはじめとするエネルギー価格の上昇・高止まりや食品や生活用品を中心とする物
 価の推移が依然として個人消費に影響したと考えられる。
・市内大型小売店(4 店)の売り上げは、前年同月比 5.0%減と 2 カ月続けて減少となった。前々年同月比も 5 月まで
 9 カ月連続して前年を上回っていたが、6 月は 0.3%減とな った。4 月 5 月のゴールデンウイークの旅行・行楽によ
 る来客数の減少の戻りが見られず、売上も滞ったとみられる。
・婦人服は旅行需要回復の本格化もあり、客数も増えてきて、前年同月比で売上も良かった店舗も見られた。外国人を
 含む、旅行客の来店、売上も相変わらず続いている。また、 近隣の大型小売店のセールで、フリーのお客様の来店も
 見られた。紳士服は前月より客数が落ち、スーツをはじめとして全体的に売上は振るわなかった。靴は売り上げは前
 年並みとなったが、客数は相変わらず伸びなかった。商品の単価上昇で、売り上げを確保している状態。
・ガソリン価格・灯油価格は共に全国の価格水準を下回っているものの、6 月に入りいずれも増加傾向。
・食料品を始めとする日用品の値上がりは継続しており、電気料金も 6 月から値上げされ、5 月段階では直接的な影響
 はないものの、個人消費に影響を及ぼしているとみられる。
・新車登録台数は、普通乗用車が 243 台で前年同月比 81.3%増と 6 か月連続して前年同月比増となった。小型乗用車
 も前年同月比で 10.2%増の 173 台と 3 か月連続して前年同月比増となり、普通乗用車と小型乗用車を合わせた乗用
 車全体は前年同月比 43.0%増の 416 台と 6 カ月続けて前年同月比増。
・軽乗用車は、210 台で、前年同月比 18.6%減と 2 か月連続して増加から減少に転じた。

 

 

倒産

            6月      前年
 同月比 
 年度累計     前年
 同月比 
  件  数   0    1    1    2
  金  額   0    11     21   23
 平均負債額   0    11   21   12

                                                                              (単位:件、百万円)
 

雇用

       新規     前年
  同月比 
  月間有効      前年
  同月比 
  求 職 者 数  1,064   △4.0   5,346  △2.3
  求   人   数  2,933    10.8   7,443     5.5
  求 人 倍 率   2.76   (2.39)     1.39  (1.29)
  就 職 件 数   452   △6.8     ー    ー

                             (単位:人、%、倍)