八戸商工会議所

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2023年07月05日(水)周知

青い森しんきんReport 2023年5月版

ー ゴールデンウィーク後半も旅行・外出が増え個人消費における来客・売り上げにブレーキ
                         コロナ禍後の経済活動の復調に期待ー

 

漁業・水産加工業
・八戸港の水揚げは、数量 1,852 トン、金額 442.2 百万円、前年同月比で数量は 25.9% 減、金額は 36.2%増。
・5月における数量 1,852 トンは 2014 年からの過去 10 年間において最高だった、2022 年 5 月の 2,500 トン
 の 74.1%で上から4番目、金額 442.2 百万円はこの 10 年間で最高だった、2016 年5月の 621.8 百万円の
 71.1%となり過去 10 年間で上から 2 番目。
・イカ釣りは、他県からの船凍スルメイカの陸送販売が数量 10 トン、金額 14.5 百万円。
・大中型巻き網漁は、八戸港への水揚げはなし。地元の小型旋網は休漁中。
・トロールは、大型トロールの水揚げが数量 488 トン、金額 207.3 百万円、数量は前年同月比 293.5%増。
 金額は 350.2%増。水揚げの大半がキンメダイで、その他ツボダイで若干まとまった数量水揚げがあった。
 中型トロールは、数量 1,182 トン、金額 138.1百万円、数量が前年同月比 45.5%減、金額も 24.7%減。
 小型トロールの数量 28 トン(前年同月比 40.0%増)、金額 9.1 百万円(前年同月比 82.0%増)と合わせて、
 トロール全体では、数量 1,698 トン、金額 354.5 百万円、前年同月比で数量 26.6%減・金額は 51.2%増。

 

建設業
・八戸建設業協会による官公庁工事の新規受注状況は、県発注の県立高校解体・改修工事、県道交通安全施設整備工事、
 橋梁補修工事等、市発注の山車展示・製作施設建築工事、 第 2 工業団地道路整備工事、道路修繕工事、下水道整備工
 事等、町発注の社会教育センター解体工事があった。5月も国発注工事が無く、県発注工事も5件と少なく新規受注
 高は低調。年度累計は前年同月比 45.0%増加。
・5月の八戸地区建設業者5社民間工事の新規受注状況は、札幌商業施設建設などで 46 百万円、前年同月比△75.6%
 減と新規受注少ない状況。受注残高は、前年同月比 1.9%減少。
・住宅着工戸数は、持家が 49 戸で前年同月の 42 戸から 7 戸増加したが、貸家は 32 戸で前年同月の 40 戸から 8 戸
 減少、分譲は 21 戸、総着工戸数は 102 戸となり、前年同月の 106 戸から 4 戸減少となった。建築確認申請件数は
 65 件で前年から6件減少。

 

鉄工業
・八戸市内鉄工業者(7 社)の鉄骨工事の新規受注は、鉄鋼メーカー設備補修工事、半導体メーカー金物製作、船舶用階
 段製作、商業施設鉄骨制作等合わせて23 百万円、前年同月比 86.5%減。2 カ月連続して前年同月比減。受注残高は前年
 同月比 8.0%減の722 百万円。
・製缶工事は、非鉄金属製造プラントメンテナンス、清掃工場ボイラー関連工事、土地改良区ポンプ取替・配管改修工事、
 下水処理場設備関連工事等で 115 百万円の新規受注があり前年同月比 144.7%増。受注残高は 539 百万円、前年同月比
 17.1%減と前年同月比減。
・原料資材の価格は、価格の増減はなく依然として高止まりの状況が続いている。

 

個人消費
・5月上旬は、ゴールデンウィーク後半にあたり、旅行や行楽など人流の回復傾向が見られ、新型コロナウイルスに対す
 る意識の変化と相まって、商業施設への来客数の減少として影響が認められた。また、エネルギー価格や食品や生活用
 品を中心とする物価の推移も依然として個人消費に影響したと考えられる。
・市内大型小売店(4 店)の売り上げは、前年同月比 4.5%減と 10 カ月ぶりに減少となった。前々年同月比に関しては
 9カ月連続して前年を上回り 4.7%増。新型コロナウイルス感染拡大から 3 年間で、ほぼ初めて旅行や外出の機会が増
 え大型小売店だけでなく、各業種で来客数が減少しその結果、売り上げが滞ったとみられる。加えて、実家に帰省する
 よりも、旅行に出かける市内出身者も多かったとみられ、帰省に伴う消費も限定的だったと考えられる。
・婦人服は新型コロナウイルスが落ち着いてきて、5 類に移行することで、観光需要が戻ってきた。ゴールデンウィーク
 に市外、県外に旅行に行くお客様の洋服の購入があった。紳士服は5 月はややへこんだ。ゴールデンウィークがあり、
 来客数も減った。靴はゴールデンウィークで出かける人が多く、来客数が大きく落ち込んだが、その一方で、単価上
 昇により、何とか対前年同月比はクリアした。アウトドアの軽量スニーカーが、メンズ・レディスとも良く売れた。
・ガソリン価格・灯油価格は共に全国の価格水準を下回っており、ガソリン価格は 163 円 台で推移し、概ね 1,990 円台
 前半で推移している。
・食料品を始めとする日用品の値上がりは継続、電気料金も 6 月から値上げ、5 月段階では直接的な影響はないものの、
 個人消費に影響を及ぼしているとみられる。
・新車登録台数は、普通乗用車が 201 台で前年同月比 46.7%増と前年同月比増。小型乗用車も前年同月比で 33.3%増の
 176 台と増加に転じた。普通乗用車と小型乗用車を合わせた乗用車全体は前年同月比 40.1%増の 377 台と 5 カ月続け
 て前年同月比増。
・軽乗用車は、前年同月比 16.4%増の 227 台と、2 カ月連続して増加。

 

 

倒産

            5月      前年
 同月比 
 年度累計     前年
 同月比 
  件  数   0   0    1     1
  金  額   0   0     21   12
 平均負債額   0   0   21   12

                                                                              (単位:件、百万円)
 

雇用

       新規     前年
  同月比 
  月間有効      前年
  同月比 
  求 職 者 数  1,169     0.8   5,460  △1.7
  求   人   数  2,519   △2.3   7,718     8.3
  求 人 倍 率   2.15   (2.22)     1.41  (1.28)
  就 職 件 数   517    10.0     ー    ー

                             (単位:人、%、倍)