2023年05月08日(月)周知
青い森しんきんReport 2023年3月版
ー 個人消費は堅調を維持
新型コロナウイルスの 5 類移行・物価高・エネルギー価格等に注視 ー
■漁業・水産加工業
・八戸港の水揚げは、数量 878 トン、金額 402.5 百万円で、前年同月比で数量は 37.8%減(過去 10 年間で 8 番目)
金額も 25.0%減(過去 10 年で 7 番目)。
・3 月時点での年累計の数量 2,623 トンは前年同月比 12.6%減、金額 999.9 百万円は前年 同月比 0.2%増。
・イカ釣り全体で数量が前年同月比 58.6%減の 183 トン、金額が同 35.3% 減の 232.7 百万円と低調。
・大中型巻き網漁と小型巻き網漁は、2 月は水揚げなし。小型旋網は休漁中。
・トロールは、大型トロールが蔵出し販売のみとなり数量 3 トン、金額 2.9 百万円。中型トロ ール、数量 615 トン、
金額 131.1 百万円、数量が前年同月比 27.7%減、金額は 3.5%増。小型トロール、数量 8 トン(前年同月比 65.2%減)
金額 2.6 百万円(前年同月比 78.1%減)と合わせて、トロール全体では、数量 626 トン、金額 136.6 百万円、前年同
月比で数量 28.4%減・金額 1.4%減。
■建設業
・八戸地区の八戸建設業協会の官公庁工事新規受注高は、国・県・市・町それぞれの発注工事があり、全体で前年より
件数増となり、発注金額も前年同月比 56.0%増。
・地元建設業者(5 社)の民間工事新規受注高は、土木・建築の双方で昨年の実績を下回り前年同月比 59.1%減。
・住宅着工戸数は、持家 36 戸、貸家 0 戸、分譲 20 戸、総着工戸数 56 戸。年度累計は、全体で前年の 1,039 戸から 91
戸減の 948 戸。建築確認申請件数は、57 件で前年から 15 件減少、年度累計も前年実績を 142 件下回る 771 件。
■鉄工業
・地元業者(7 社)の鉄骨工事の新規受注高は 475 百万円で、前年同月比 719.0%増。受注残高は前年同月比 45.1%増
の827 百万円。
・製缶工事の新規受注高は 103 百万円で前年同月比 24.3%減。受注残高は前年同月比 42.0%増の 592 百万円。
・原料資材の価格については、丸棒、H 形鋼・鋼板のそれぞれは、価格の増減はなく依然として高止まりの状況が続き、
低下の兆しは見られない。
■個人消費
・八戸地区の個人消費は、2 月に続き新型コロナウイルスの感染者数が大きく減り、マスク の個人判断や、5 月に予定され
る 5 類移行を控え堅調。ただし、業種によっては売上等の回復に差異がみられる。
・大型小売店 4 店の売り上げは前年同月比 15.3%増と 8 カ月連続 で対前年比増。前々年同月比も 7 カ月続けて対前年比増
の 7.5%増と増加幅が拡大。
・婦人服は全般的に売上の伸びが見られなかった一方、紳士服はオーダーは予算をかなり上回る売上。シーズン的に入学式
や卒業式があり、それが主な要因。靴は客数が増え客単価も上昇。ビジネスシューズやアウトドア用の軽量スニーカーの
売上が好調。家具は売上・入店数ともに前年同月を上回った。
・ガソリン価格・灯油価格は 3 月末に若干の価格上昇がみられたが、全国の価格水準を下回り、ガソリン価格は 163 円から
164 円台で推移し、灯油価格も 1,990 円台。
・食料品を始めとする日用品の値上がりや、電気料金・ガス料金などの高騰は依然として家計に大きな影響を与えており、
個人消費に関連する各業種の売上の伸び悩みの要因。
・新車登録台数は、普通乗用車が 282 台、小型乗用車は前年同月比で 8.8%減の 207 台と減少。普通乗用車と小型乗用車を
合わせた乗用車全体は前年同月比 5.2%増の 489 台と 3 カ月続けて前年同月比増。
・軽乗用車は、前年同月比 1.1%減の 349 台、6 カ月続けて前年同月比増だった前々月から、減少。
■倒産
3月 | 前年 同月比 |
年度累計 | 前年 同月比 |
|
件 数 | 1 | 0 | 11 | 5 |
金 額 | 23 | 0 | 859 | 753 |
平均負債額 | 23 | 0 | 78 | 151 |
(単位:件、百万円)
■雇用
新規 | 前年 同月比 |
月間有効 | 前年 同月比 |
|
求 職 者 数 | 1,210 | △13.3 | 5,433 | △1.6 |
求 人 数 | 3,244 | 18.3 | 7,878 | 4.8 |
求 人 倍 率 | 2.68 | (1.97) | 1.45 | (1.36) |
就 職 件 数 | 540 | △7.5 | ー | ー |
(単位:人、%、倍)