2025年11月19日(水)周知
青い森しんきんReport2025年10月版
■漁業・水産加工業
・10月の八戸港の水揚げは、数量2,669トン、金額1,324.5百万円で、前年同月比で数量は8.8%減、金額は15.6%増だった。
・10月における数量2,669トンは、過去10年間で最高の2017年10月の26,039トンの10.3%だった。金額1,324百万円は、この10年間で最高の2016年10月の4,668百万円の28.4%だった。
・10月時点での年累計の数量19,096トンは前年同月比59.0%減で、この10年間で過去最高の2018年10月の70,235トンの27.2%だった。金額9,055百万円は前年同月比7.9%減で、10年間で8番目だった。(最高は2016年10月16,299百万円)
・イカ釣りは、近海スルメイカの水揚げが数量67トン・金額60.7百万円で前年同月比 数量737.5%増・ 金額466.3%増だった。船凍スルメイカの水揚げは 、数量117トン・金額121.0百万円だった。船凍ムラサキイカの水揚げは、数量391トン・金額273.6百万円で前年同月比数量61.6%増・金額54.6%増で、イカ釣り全体では、数量575トン・金額455.2百万円となり、前年同月比で数量107.6%増・金額93.4%増だった。
・大中型巻き網三陸巻き網は、数量380トン・金額155.4百万円 だった。遠海巻き網はイワシの水揚げにより、数量136トン・金額7.2百万円となり、全体では数量516トン・金額162.6百万円となり前年同月比数量52.4%減・金額17.0%増となった。
・トロールは、大型船は数量398トン・金額194.5百万円で前年同月比数量19.2%増・金額53.5%増、 中型船はスルメイカの漁獲制限により数量496 トン・金額375.9百万円前年同月比数量27.0%減・金額30.7%減、小型船は数量34トン・金額29.4百万円となり、トロール全体では数量928トン・金額599.9百万円で前年同月比数量9.9%減・金額11.9%減となった。
■建設業
・八戸建設業協会による官公庁工事の新規受注状況は、国発注は無し。県発注は旧ラ・プラス青い森大規模改修工事、馬淵川広域河川改修工事、馬淵川総合流域防災工事等の受注があり、市発注は多賀台小学校校舎屋上防水工事、中部第 15 幹線汚水管きょ等更生工事、三八城公民館他 1 館トイレ改修工事等の受注があった。町村発注は西越地区公民館屋根修繕工事等の受注があった。県・市・町村の受注が前年比増加となったことにより、新規受注高合計は3ヶ月振りに前年比43.6%増となった。
・10月の八戸地区建設業者5社民間工事の新規受注状況は、建築は青森県内商業施設新築・改修工事、県外共同住宅新築・商業施設新築工事等の受注があり、土木は修繕工事等の受注があった。新規受注高は、建築が前年を大きく上回ったことから、前年同月比358.1%増となり2ヶ月連続で前年実績を上回った。受注残高は、前年同月比で建築が上回ったことから前年同月比50.6%増となり26ヶ月連続前年実績を上回り好調に推移している。
・9月の住宅着工戸数は、持家が41戸で前年同月の44戸から3戸減、貸家は15戸で前年同月の1戸から14戸増、分譲は16戸で前年同月の4戸から12戸増 と なった。総着工戸数は76戸となり、前年同月49戸から27戸増となった。建築確認申請件数は61件で前年同月の58件から3件増となった。年度累計においては、前年実績を57件下回った。
■鉄工業
・八戸市内鉄工業者(7 社)の鉄骨工事の新規受注は 、自動車販売会社外壁改修工事等合わせて29百万円、前年同月比38.1%増 となった。受注残高は前年同月比511.2%増の2,341百万円となり、7ヶ月連続で 前年同月比 増 となった 。
・製缶工事の新規受注は、メンテナンス工事、工場各種ポンプ修繕工事等合わせて69百万円、前年同月比43.8%増となった。受注残高は、611百万円で前年同月比4.5%減となった。
・丸棒・H形鋼等原料資材の価格については、ピーク時より価格が下がっているものの、依然として高止まりの状況が続いている。
■個人消費
《 ガソリン価格・灯油価格》
ガソリン価格・灯油価格のいずれも4月時点をピークに、徐々に下がっているが、依然として高止まりの状況が続いている。
《 電気料金 》
東北電力の電気料金は、国の「電気・ガス料金支援」に基づく、燃料費等調整単価が1キロワット時につき▲8.80円となり、11月分(10月使用分)は8,501円となった。12月分(11月使用料金)は、 前月と同じ8,501円となる予定。
《 婦人服 》
10月中旬頃から気温も下がり 、 冬物アウターコート・ウールコート・ダウンジャケット・フェイクファー・ニットセーター・ウールスカート・ロングスカート・ワイドパンツが好調に売上を伸ばした。年々秋物衣料が売れなくなってきている。
《 紳士服 》
アウターコート・カジュアルの動きが鈍かった。来店客数は前年より増加したことによりリピーターが増加し、スーツの作り替え等が多かった。割引オーダースーツも堅調に伸張した。
《 靴 》
閉店セールにより来店客数は前年比増加となり、インバウンド効果によるニューバランススニーカーが好調に推移。ハンズフリータイプのスケッチャーズ・スパットシューズ(革靴・スニーカー等)は相変わらず売れ行き好調。メンズ・レディースの革靴・ブーツ系は販売伸びず苦戦。
《 市内大型小売店(3店) 》
市内大型小売店は、10月中旬頃から例年通りの寒さとなり、 紳士・婦人冬物衣料とアウトドアブランドと共に前年比大幅増加となった。子供服はテナントの退店もあり前年より大幅減少となった。宝飾品・雑貨・ドラックストア・一般小物販売店は好調に推移。食料品は物産展催事の影響により前年比増加となった。10月の大型小売店3店の売上は、前年同月比46.2%増加(イトーヨーカドー2024年8月の閉店に伴い前年9月より売上計上なしのため)となり 、前々年同月比は2.2%増加となり緩やかに増加している。
《 新車登録台数 》
普通乗用車の新車登録台数は、普通乗用車は227台で前年同月比3.4%減となり、4ヶ月連続で減少となった。小型乗用車は186台で前年同月比18.4%減と6ヶ月連続で減少となった。普通乗用車と小型乗用車を合わせた乗用車全体では前年同月比10.8%減の413台となった。軽自動車は257台で前年同月比4.5%増となった。
■倒 産 (単位:件、百万円)
| 10月 | 前年同月 | 年度累計 | 前年同期 | |
| 件 数 | 0 | 2 | 12 | 11 |
| 金 額 | 0 | 35 | 1,188 | 716 |
| 平均負債額 | 0 | 17.5 | 99.0 | 65.1 |
■雇 用 (単位:人、%、倍)
| 新 規 | 前年同月比 | 月間有効 | 前年同月比 | |
| 求 職 者 数 | 1,048 | △2.2 | 4,991 | △1.2 |
| 求 人 数 | 2,389 | △2.31 | 6,780 | △8.2 |
| 求 人 倍 率 | 2.28 | (2.90) | 1.36 | (1.46) |
| 就 職 件 数 | 375 | △5.3 | ー | ー |