八戸商工会議所

  • リンク集
  • アクセス

2024年07月31日(水)周知

青い森しんきんReport 2024年6月版 |

漁業・水産加工業
・6月の八戸港の水揚げは、数量17,704トン、金額1,264.5百万円で、前年同月比で数量は 150.1増、金額も71.0%増だった。 数量・金額ともに過去10年間で1番目だった。
・年累計の数量23,877トンは前年同月比93.3%増で、この10年間で1番目、金額13,003.3百万円は前年同月比24.4増で、10年間で4番目だった(最高は2016年5月の4,436.0百万円)。
・イカ釣り:船凍ムラサキイカの蔵出し販売(もしくは仲買人からの再販)が1トン・68万4千円。
・大中型巻き網:三陸巻き網は数量16,627トン・金額955.5百万円と、前年同月を大きく上回り数量180.2%増・金額185.5%増と、6月の八戸港全体の水揚げ増につながった。ほぼ全量がマイワシで、単価は、6月当初、まだ水揚げが少なく高値傾向だったが、その後水揚げ増により10キロ当たりの単価は574円と落ち着いた。
・トロール:大型トロールの水揚げは、数量238トン・金額106.2百万円で、数量は前年同月比395.8%増、金額は同477.9%増だった。販売数量上位だったのは、キンメダイ、オオメマトウダイなど。中型トロールは、数量625トンで前年同月22.1%減、金額133.0百万円で同36.3%減となった。スケトウタラ234トン・11.6百万円、タラ249トン・25.4百万円、スルメイカ45トン・64.3百万円など。小型トロールの水揚げ15トン(前年同月比66.7%増)、金額3.3百万円(同51.9%増)と合わせて、トロール全体では、数量878トン、金額242.5百万円で、前年同月比で数量2.2%増・金額5.8%増と、前月の大幅減から増となった。9月まで整備期間入り。

建設業
・八戸建設業協会による官公庁工事の新規受注状況は、県発注の種差少年自然の家改修工事、国道舗装補修工事、八戸環状線橋梁補修工事等があった。市発注は下水道整備工事、根城大橋橋梁補修工事、市立小学校校舎トイレ改修建築工事等があった。町村発注は、町公園トイレ改築工事、町道舗装新設・改良工事等があった。6月の国発注の工事は無く、県・市・町村の新規受注高は低調だったため、新規受注高合計は前年比38.1減となった。
・6月の八戸地区建設業者5社民間工事の新規受注状況は、建築は県内外商業施設建設・解体工事、社屋内外装工事等があった。土木は無し。建築は八戸地区内・県内外の受注が共に少なかったため前年同月比58.3%減となり、前年実績を大きく下回った。受注残高は、前年同月比161.8%増となり10ヶ月連続前年実績を上回った。
・5月の住宅着工戸数は、持家が47戸で前年同月の38戸から9戸増。貸家は25戸で前年同月6戸から19戸増、分譲は85戸で前年同月の20戸から65戸増となった。総着工戸数は159戸となり、前年同月の64戸から95戸増となった。建築確認申請件数は、78件で前年同月の68件から10件増となった。年度累計においては前年実績を12件上回っている。

鉄工業
・八戸市内鉄工業者(7社)の鉄骨工事の新規受注は市内水産加工会社屋根葺替鉄骨工事等合わせて15百万円で、前年同月比86.4減だった。受注残高は前年同月比66.3増の1,201百万円と5ヶ月連続で前年同月比増となった。
・製缶工事は、非鉄金属プラントメンテナンス、汚水処理終末処理場設備工事等で37百万円の新規受注があり前年同月比47.9%減だった。受注残高は710百万円で、前年同月比14.9増と7ヶ月続いて前年同月比増となった。
・鋼板・丸棒・H 形鋼等原料資材の価格については、一部資材において前月比増となったものも見られる、依然として高止まりの状況が続いている。

個人消費
《新型コロナウイルス 》
新型コロナウイルス感染者は、6月の段階では1医療機関当たり、県全体が1.81人、青森地区は1.17人、八戸地区は342人だった。
《ガソリン価格・灯油価格・物価》
ガソリン価格・灯油価格のいずれも、ほぼ横ばいの状況。青森県全県では、いずれも全国を下回っているが、1年前と比べると高い水準にとどまっている。
《電気料金》                                                                                       政府による、電気・ガス料金の負担軽減措置が5月使用分までで終了し、東北電力の電気料金は家庭用電気料金の平均的なモデル料金の7月分6月利用料金)は8,855円、8月分も8,808円となる予定となってい る。その後、政府は8月から10月の3か月間、いわゆる「酷暑乗り切り緊急支援」として、8月と9月は、電気料金1kWあたり4.0円(低圧電気・税込み、ガス料金1㎥あたり17.5円の補助を行う方針を打ち出し、標準世帯の使用量として電気料金は月1,600円、ガス料金は525円になる見込みとなっている。
《婦人服》
6月は月末に、JR東日本の「大人の休日倶楽部」があり、旅行に出かけるお客様による買い上げが見られた。主に、パンツ類が目立った。その他、旅行に出けるお客様と、それ以外のお客様いずれにおいても、6月は気温が高かったこともあり、Tシャツ類が売れた。また、市外・県外からの旅行客で来店するお客様があり、小物類などの買い上げがあった。今シーズンは「秋冬物」でもメーカーが半袖の商品を作るようになっており、春夏物のセールと被る結果となっている。その結果、お客様も春夏のセール品と秋冬物の新作の見分けがつかない状況が見られる。
《紳士服》
全体的に好調で、先々月・先月に続いて、新素材のジャケットの売れ行きが良かった。その他、コットン素材・ウールのパンツ・スラックスが出た。また、気温が高かったこともあり、ポロシャツやTシャツなど、カジュアルウェアも売れ行きが良かった。スーツのオーダー店も、相変わらず好調。リピーターの割合がかなり見られたが、いずれもスーツのオーダーがメイン。リピーターの他、「夏の成人式」向けに、若い人のスーツのオーダーも見られる。
《靴》
売上が前年同月を上回りおおむね好調。一方、客数はやや伸び悩んだ。前月同様、例年と比べるとサンダルの動きが鈍かった。売上の主力は、前々月・前月同様、ハンズフリーの靴(靴べらを使わなくても履ける靴)で、売れ行きが良かった。また、スニーカーもよく出た。サンダルについては、従来品とは異なり、カジュアルなデザインのEVA素材のゴムのような風合いの素材でできたサン ダルが主流。また、6月から免税の取り扱いを始めた。6月の1か月で6件のお客様の利用があった。主に東南アジア系と思われるお客様で、複数のブランドスニーカー購入があった。
《市内大型小売店(4 店)》
6月は、気温の上昇に伴い、アパレルが復調傾向となった。また、日用品や食料品を中心に定額減税の効果も一部に見られた。結果として、6月の大型小売店の売上は、前年同月比5.8%増と10か月ぶりに前年同月比増となった。また、一昨年6月はオミクロン株の感染拡大による第6波の収束後で個人消費の回復が見られたが、本年6月も大型小売店の復調傾向から、前々年同月比は0.5%増と3か月ぶりに増加となった。
《新車登録台数》
普通乗用車の新車登録台数は、普通乗用車が前年同月比2.1減の238台と前年同月比減に転じた一方、小型乗用車は前年同月比180台で前年同月比4.0%増と5か月ぶりに増加となった。普通乗用車と小型乗用車を合わせた乗用車全体では前年同月比0.5増の418台と2か月続けての増加となった。軽自動車は194台と、前年同月比7.6減と前年割れは続き、7か月連続となったが下げ幅は前月よりさらに縮小した。

倒産

            6月    前年同月   年度累計   前年同期 
  件  数       0     0      5        1 
  金  額       0     0       88      21 
 平均負債額    ―       ―     17.6      21.0

                                                                                     (単位:件、百万円)
 

雇用

      新 規  前年同月比  月間有効  前年同月比
  求 職 者 数   953    △10.4   5,320    △0.5
  求   人   数  2,120    △27.7   6,834      △8.2
  求 人 倍 率    2.22     (2.76)       1.28    (1.39)
  就 職 件 数     470       4.0     ー      ー

                                     (単位:人、%、倍)