八戸商工会議所

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2024年04月01日(月)周知

青い森しんきんReport 2024年2月版

ー2 月中の寒暖差、インバウンド需要等の状況により青森地区・八戸地区の個人消費に明暗ー

 

漁業・水産加工業
・2 月の八戸港の水揚げは、数量 1,218 トン、金額 454.2 百万円で、前年同月比で数量は 26.1% 増、金額も 45.1%増。
・数量 1,218 トンは 2016 年からの過去 10 年間で上から 5 番目、金額 454.2 百万円は 6 番目。
・年累計の数量 2,448 トンは前年同月比 40.2%増で、この 10 年間で 4 番目(最高は 2016 年 2 月の 4,936 トン)、
   金額 897.0 百万円は前年同月比 50.2%増で、10 年間で 5 番目(最高は 2016 年 2 月の 1,761.0 百万円)。
・イカ釣りは、船凍スルメイカの水揚げのみで数量 114 トン、金額 226.5 百万円で、イカ釣り全体としては、前年同期比
 で数量が 58.3%増、金額が 147.0%増。
・大中型巻き網漁は2月の水揚げなし。
・大型トロールの水揚げが 76 トン・27.9 百万円の蔵出し販売があった。中型トロ ールは、数量 784 トン、金額 129.8
 百万円の水揚げがあり、前年同月比は数量が 20.6%増だったが、金額は 9.0%減。スケトウタラ、タラ、サメ、ヤリイ
 カ、スルメイカなどの水揚げがあった。小型トロールの水揚げ 23 トン(前年同月比 53.3%増)・8.1 百万円(同 0.7%
 減)と合わせて、トロール全体では、数量 883 トン、金額 165.8 百万円で、前年同月比で数量 32.0%増・金額は 7.1%
 増。

 

建設業
・八戸建設業協会による官公庁工事の新規受注状況は、国の発注の馬淵川一日市地区河道掘削工事、売市地区電線共同溝工
 事等があった。県発注の十和田三戸線外道路管理工事、電気棟新築付帯設備工事、八戸野辺地線外道路管理工事、橋向五
 戸線外道路管理工事等があった。市発注の 3・3・8 白銀市川環状線道路改築に伴う配水管布設工事、下長八丁目海水観改
 良第 1 工区工事、中部第 26・1 幹線下水道整備工事等があった。町発注は留ケ崎 2 号橋橋梁補修工事等があった。
 国発注工事の受注が前年比 251.9%と大幅に増加したものの、新規受注高合計は前年同月比 1.9%の微減。
 年度累計は、前年同月比 16.8%増と前年実績を僅かに上回る結果。
・2 月の八戸地区建設業者 5 社民間工事の新規受注状況は、建築は社屋新築工事、住宅新築工事等、土木は無し。新規受注
 高は、大口受注がなく前年同月比 76.4%減。受注残高は、前年同月比 4.9%増となり 6 ヶ月連続前年実績を上回った。
・1 月の住宅着工戸数は、持家が 26 戸で前年同月の 25 戸から 1 戸増。貸家は 26 戸で 前年同月の 25 戸から 1 戸増、分
 譲は 11 戸で前年同月の 7 戸から 4 戸増。総着工戸数は 63 戸となり、前年同月の 57 戸から 6 戸増。 建築確認申請件数
 は、54 件で前年同月の 47 件から 7 件増。年度累計においては前年実績を 46 件下回っている。

 

鉄工業
・八戸市内鉄工業者(7 社)の鉄骨工事の新規受注は、ごみ焼却施設設備製作等合わせて 21 百万円で、前年同月比 12.5%
 減だった。受注残高は前年同月比 236.6%増の 1,252 百万円と前年同月比減となった前月から増加に転じた。
・製缶工事は、非鉄金属プラントメンテナンス、清掃工場設備更新作業、半導体製造工場金物製作、船舶用金物製作、こ線
 橋金物製作、飼料会社鉄骨製作、浄化センターポンプ設備等改築工事等で 121 百万円の新規受注があり前年同月比 278.1
 %増。受注残高は 809 百万円で、前年同月比 10.7%増と 3 ヶ月続いて前年同月比増。
・鋼板・丸棒・H 形鋼等原料資材の価格については、一部資材において前月比減となったものも見られるが、依然として高
 止まりの状況が続いている。

 

個人消費
・《新型コロナウイルス》八戸地区における、新型コロナウイルス感染者は、2 月に入り 1 定点医療機関当たりの感染者数
 が 14 人台に上昇したが、2 月末には 9.92 と減少。
・《ガソリン価格・灯油価格・物価》ガソリン価格・灯油価格のいずれも、全国を下回っているもが、1 年前と比べると高
 い水準となっている。
・《婦人服》来客数、売上それぞれ、天気次第だったが、全体的に低調。市内で、子どものインフルエンザが流行していて、
 孫の看病や子供の母親が看病する間の家事をするなどして来店できないお客様も見られた。パンツなどボトムスはそれな
 りに売れた。コートが売れるほどの寒さでもなく、また、春物が出始めるほどの温かさでもなかった。初旬に開催され
 た、スケートの国際大会の関係者とみられる外国人のお客様のお買い上げがあった。2月は市外・県外に出かけるお客
 様が多かったが、旅行着を買うお客様も少なく、手持ちの服で済ませていたようだ。オーダー店では、女性のスーツの
 オーダーがよかった。リピートでのオーダーが増えている。また、新社会人や入学式・卒業式を控えたオーダーも活発。
・《紳士服》スプリングコートやカジュアルシャツなどに動きがあり、春物のジャケットも動き出している。ドレスシャツ
 は根強い支持があり、一定の動きがある。スーツのオーダー店では、「2 着割」(2 着買うと 2 割引き)を展開したが非
 常に好調。また、「ファースト割」(初めてのお客様を対象にした割引)も好評だった。学校にチラシを配っており、 新
 卒、新社会人のオーダーが多かった。また、ネットを見てネット予約をするお客様も増えてきている。
・《靴》今年の 2 月は祝日があり、また閏年で 1 日多かったが客数はそれほど伸びず、前年並み。2 月は小中学生向けの
 スニーカー(上履き)が非常によく売れた他、新入学、新学期の準備は例年と比べると早かった。大人は、この数カ月売
 れている、防寒性・防滑性の高い冬用のスニーカーが相変わらず売れている。店としては、早めに春物の新しい商品を展
 示販売したいところだったが、2月は冬物商品からの切り替えが難しかった。
・《市内大型小売店(4 店)》2 月の寒暖差のため、アパレルでは冬物、春物いずれも動きが鈍く、また、物価高による耐
 久消費財に対する消極的な消費態度などが続き、 前年同月比 5.9%減と 6 ヶ月続けて減少。一方、一昨年 2 月はオミク
 ロン株の感染拡大による感染第 6 波により感染者が急増した時期で、個人消費が冷え込んだ時期にあたることから前々年
 同月比は 7.3%増と 2 ヶ月続いて増加。
・《新車登録台数》普通乗用車が前年同月比 28.4%減の 207 台、小型乗用車が前年同月比 39.4%減の 129 台といずれも
 前年同月を下回り、普通乗用車と小型乗用車を合わせた乗用車全体でも前年同月比 33.1%減の 336 台と 14 ヶ月ぶりに前
 年同月比減。また、軽自動車も 180 台と、前年同月比 32.1%減となり、3 カ月連続して前年同月比減。

 

倒産

            2月    前年同月   年度累計   前年同期 
  件  数     1     0     7      10 
  金  額  38     0     452    836 
 平均負債額   38.0       0.0    64.6      83.6 

                                                                                     (単位:件、百万円)
 

雇用

      新 規  前年同月比  月間有効  前年同月比
  求 職 者 数  1,085   △12.8   5,218    △2.3
  求   人   数  2,410   △  8.1   6,821      △4.8
  求 人 倍 率    2.22    (2.11)       1.31    (1.34)
  就 職 件 数  471      15.2     ー      ー

                                     (単位:人、%、倍)