八戸商工会議所

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2023年09月01日(金)周知

青い森しんきんReport 2023年7月版

ー県内各地での祭礼・催事がコロナ禍前に戻り人流の復活により個人消費は回復傾向ー

 

漁業・水産加工業
・八戸港の水揚げは、数量 8,055 トン、金額 718.3 百万円で、前年同月比で数量は 13.1% 減、金額は 45.7%減。
 数量 8,055 トンは 2014 年からの過去 10 年間において最高。2018 年 7 月の 17,619 トンの 45.7%で上から 5 番目、
 金額 718.3 百万円はこの 10 年間で最高。2017 年 7 月の 2,423.3 百万円の 29.6%となり過去 10 年間で 10 番目。
・イカ釣りは、船凍スルメイカ 19 トンは蔵出し販売、近海スルメイカ 34 トンの水揚げ。
・大中型巻き網漁は、マイワシの水揚げがあり、合計で数量 7,723 トン、金額 497.5 百万円で、 数量は前年同月比 1.9%
 減、ミール相場の高騰により金額は 74.7%増。
・トロールは、大型トロールは蔵入れで数量 74 トン、金額 35.0 百万円。数量が前年同月比 74.7%減、金額が 73.1%減
 と前年を下回った。中型トロールは、数量 34 トン、金額 18.3 百万円、数量は前年同月比 29.2%減、金額は 151.5%増。
 小型トロールは水揚げなし、トロール全体では、数量 108 トン、金額 53.3 百万円、前年同月比で数量 68.3%減、金額
   は61.2%減。

 

建設業
・八戸建設業協会による官公庁工事の新規受注状況は、県発注の県立高校解体工事、八戸港改修工事、国道舗装補修工事、
 馬淵川流域下水道管塗装工事等、市発注の八戸市総合健診センター改修工事、下水道整備工事、八戸市漁港機能保全工事
 等、町発注の町道舗装補修工事、用水設備改築工事等があった。7 月も国発注工事が無く、市発注の下水道整備工事等の
 受注がみられ、県発注工事が前年より減少したことから、新規受注高は前年同月比 38.9%減少。
・7 月の八戸地区建設業者 5 社民間工事の新規受注状況は、マンション建設などで 845 百万円、前年同月比 0.1%減とほ
 ぼ同額受注だった。受注残高は、前年同月比 7.3% 減少。
・住宅着工戸数は、持家が 57 戸で前年同月の 55 戸から 2 戸増加。貸家は 25 戸で前年同月の 28 戸から 3 戸減少、分譲
 は 15 戸で前年同月の 25 戸から 10 戸減少し、総着工戸数は 97 戸となり、前年同月の 108 戸から 11 戸減少。
 建築確認申請件数は、94 件で前年同月の 89 件から 5 件増加。年度累計においては前年実績を 12 件下回っている。

 

鉄工業
・八戸市内鉄工業者(7 社)の鉄骨工事の新規受注は、市内清掃工場の各種更新・補修工事、半導体メーカー金物製作、
 船舶用階段製作等合わせて 734 百万円、前年同月比 2124.2%増。受注残高は前年同月比 76.5%増の 1,417 百万円と
 前年同月比増。
・製缶工事は、非鉄金属製造プラントメンテナンス、米軍基地ボイラー配管工事等で 103 百万円の新規受注があり前年
 同月比 58.5%増。受注残高は 608 百万円、前年同月比 14.8%減と3か月連続で前年同月比減。
・原料資材の価格については、鋼板、丸棒、H 形鋼のそれぞれ、価格の増減はなく依然として高止まりの状況。

 

個人消費
・新型コロナウイルスに関し 5 月 8 日からの感染症法上 5 類に移行後、感染状況については定点医療機関における 1 週
 間ごとの患者数が発表されており、日別の患者数は発表されていない。三八地区はじめ県内各地で感染者数が増加し
 ていると思われるが、上記のような発表形態のため、意識の低下も想定され感染拡大が懸念される。他方、八戸市内
   では七夕などの催事も行われており人流の増加がみられる。
 5 類移行と各種催事のコロナ前とほぼ同様な開催などが行われ、個人消費に関しては 6 月までの低迷からやや回復の
 傾向もみられる。しかし、コロナの感染エネルギー価格の高騰などにより本格的な回復の方向性は不透明な状況。
・市内大型小売店(4 店)の売り上げは、七夕などの催し物の開催などにより人流も復活したことなどから、前年同月
 比 5.6%増と 3 カ月ぶりに増加。また、前々年同月比も 6 月は減だったが 7 月は 5.3%増。
・婦人服は夏のクリアランスセールを開催する店舗が見られ、セールやその後の売れ行きは比較的好調だった模様。
 Tシャツがよく売れ、短めのパンツなども出た。その他、ワンピースやブラウスなど、夏のお出かけ着が売れた店舗
 もある。紳士服は暑さが増して厳しい状況。全般にカジュアルは苦戦。その中にあって、Tシャツ・ポロシャツや替
 えのウールのスラックスなどが出た。スーツは今一つだった。靴は客数共に前年同月比クリアし、7 月は非常に良い
 形で終われた。売り上げの大半をサンダルが占め、レディスはスポーツサンダルが多かった。また、メンズは、昔な
 がらのオーソドックスなサンダルの動きが非常に良かった。
・ガソリン価格・灯油価格は漸増の傾向がみられる。
・食料品を始めとする日用品の値上がりも継続しており、電気料金も 6 月から値上げされ、個人消費に影響を及ぼして
 いるとみられる。
・新車登録台数は、普通乗用車が 256 台で前年同月比 5.3%増と 7 か月連続して前年同月比増。小型乗用車は前年同月
 比で 3.8%減の 201 台と 3 か月連続して前年同月比増だった前月から減少に転じた。普通乗用車と小型乗用車を合わ
 せた乗用車全体は前年同月比 1.1%増と増加幅は縮小したが 457 台と 7 カ月続けて前年同月比増。
・軽乗用車は、2207 台で、前年同月比 4.6%減と 2 か月連続して前年同期比減。

 

 

倒産

            7月      前年
 同月比 
 年度累計     前年
 同月比 
  件  数   0    3    1      5
  金  額   0  609     21   632
 平均負債額   0    203     21   126

                                                                              (単位:件、百万円)
 

雇用

       新規     前年
  同月比 
  月間有効      前年
  同月比 
  求 職 者 数   998      5.5   5,021  △2.1
  求   人   数  2,445      6.6   7,348     5.0
  求 人 倍 率    2.45   (2.42)       1.46  (1.36)
  就 職 件 数  434    20.6     ー    ー

                             (単位:人、%、倍)