八戸商工会議所

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2024年01月01日(月)周知

青い森しんきんReport 2023年11月版

ー個人消費は消費者の耐久消費財を中心とする買い控えの傾向により低調

 

漁業・水産加工業
・八戸港の水揚げは、数量 1,899 トン(過去 10 年で 10 番目)、金額 1,001.3 百万円(過去 10 年で 9 番目)で、前年同月
   比で数量は 12.2%減、金額も 33.3%減。
 11 月時点での年累計の数量 35,714 トンは前年同月比 29.5%増で、この10 年間で 9 番目、 金額 10,375.6 百万円は、前年
   同月比 8.5%増で、10 年間で 8 番目。
・イカ釣りは、小型イカ釣り船による近海スルメイカの水揚げが数量 10 トン・金額 14.0 百万円 あり、それぞれ前年同月比
 100.0%増・149.6%増。船凍スルメイカは数量 70 トン、金額 130.2 百万円で、それぞれ前年同月比 88.0%減、81.4%減。
 船凍ムラサキイカは、数量 82 トン・金額 81.5 百万円で前年同月を大きく上回った。イカ釣り全体で数量 166 トン・金額
 227.2 百万円で、前年同月比で数量は 71.9%減、金額 68.0%減と前年同月を大幅減。
・大中型巻き網漁は、遠海(道東)巻き網のマイワシの水揚げが数量 700 トン、金額 68.8 百万円で、前年同月比数量
 302.3%増、金額 470.2%増。三陸(鰯鯖)巻き網で、サバの水揚げが数量 236 トン・金額 31.9 百万円で、前年同月比
 25.1%減・金額 23.6%減。巻き 網全体では、数量 936 トン・金額 100.8 百万円で数量 91.4%増・金額 87.1%増。
・トロールは、大型トロールの販売が 20 トン・8.4 百万円。中型トロールは、480 トン・452.1 百万円の水揚げがあり、
 それぞれ前年同月比 31.9%増・6.5%増。小型トロールの水揚げ 20 トン・11.0 百万円と合わせて、トロール全体では、
 数量 520トン、金額 471.5 百万 円で、前年同月比で数量 35.8%減・金額は 18.8%減。

 

建設業
・八戸建設業協会による官公庁工事の新規受注状況は、国発注工事はなし。県発注の白 銀市川環状線道路改築(橋梁)
 工事、橋梁補修(高岩跨線橋)工事、ふるさと新郷中山間第 31・32 号工事等、市発注の三島踏切横断管路更生工事、
 市営住宅屋根・外壁改修工事等、村発注の村道橋梁補修工事等があった。県と市発注工事の受注が前年比大幅に増加した
 ものの、町村発注工事が低調であった事から、新規受注高は前年同月比 4.1% 微増。年度累計は、前年同月比 8.0%増と
 前年実績を僅かに上回る結果。
・八戸地区建設業者 5 社民間工事の新規受注状況は、マンション新築工事等で 724 百万円、前年の受注が低水準であったこ
 とから新規受注高は前年同月比 145.7%増。受注残高は、前年同月比 18.8%増となり 3 ヶ月連続前年実績を上回った。
・住宅着工戸数は、持家が 36 戸で前年同月の 52 戸から 16 戸減。貸家は 40 戸で 前年同月の 12 戸から 28 戸増、分譲
 は 13 戸で前年同月の 29 戸から 16 戸減。総着工戸数は 89 戸となり、前年同月の 93 戸から 4 戸減。
 建築確認申請件数は、77 件で前年同月の 81 件から 4 件減となり、年度累計においても前年実績を 44 件下回っている。

 

鉄工業
・八戸市内鉄工業者(7 社)の鉄骨工事の新規受注は、発電所設備拡張工事、輸送用機器検査場改修工事、半導体メーカー
 金物製作、倉庫新築壁鉄骨、産業用化学薬品メーカー増設鉄骨工事等合わせて 36 百万円で、前年同月比 87.3%減。
 受注残高は前年同月比 107.3%増の 2,069 百万円と 5 ヶ月連続で前年同月比増。
・製缶工事は、非鉄金属製造プラントメンテナンス、浄水場設備整備工事等で 46 百万 円の新規受注があり前年同月比
 45.9%減。受注残高は 586 百万円で、前年同月比 7.7%減と 7 ヶ月連続で前年同月比減。
・鋼板・丸棒・H 形鋼等原料資材の価格については、一部資材において前月比減となったものも見られるが、依然として
 高止まりの状況が続いている。

 

個人消費
・《新型コロナウイルス》11 月に入り、一時増加傾向を見せたが、下旬にかけて減少している。
・《ガソリン価格・灯油価格・物価》ガソリン価格は、10 月初めは 170 円台後半だったが、月末時点では 173 円台と
 なり、 9 月下旬の水準を下回り、11月に入りほぼ横ばいで推移している。
・《婦人服》各店舗、概ね売上は良かったが、依然としてコロナ前の水準には達していない。11 月はまだ比較的暖かい日
 が続きコートの需要が弱く、苦戦。ニットジャケットや薄手の羽織物が出た。また、旅行に出かけるお客様の売り上げも
 あり、チュニックなどが売れ、 靴も動きがあった。また、気の早い人では忘年会に着る服を買い求めるお客様もいた。
 全般に、インポートものの商品は価格が上がっている。オーダースーツの店舗では、オーダーに加え、コートや、ジャケ
 ットのインナーとしてタートルネックのウールセーターなどを扱ったが、比較的よく出た。
・《紳士服》全体的に、やや苦戦。気温が下がりきらず、コートの動きがなかった。コートは単価が高いため、売上に影響
 する。オーダー店は、全体的に良かった。今月もジャケット類が出た。
・《靴》11 月前半は苦しかったが、中旬から冬物商品を中心に大きく動き、売上、客数とも前年同月を大きく上回った。
 11月初雪が降るまでは、レディースのカジュアルブーツが売れていたが、降雪の後はムートンのブーツがよく売れた。
 また、雪が降ったことで、防水・防滑の機能的な商品が、メンズ・レディース問わずよく売れた。また、中旬から後半に
 かけて、子供の通学用のタウンブーツもよく出た。その他、防水性の高い、冬以外にも履けるタイプのアウトドアシュー
 ズもメンズを中心に売れた。
・《市内大型小売店(4 店)》食料品の値上げなど依然として続く物価高を背景とした消費者の買い控えの傾向や、前年の
 プレミアム商品券による売上増の反動などから、前年同月比は 4.7%減と3 ヶ月続けて減少した。また、前々年同月比も
 2.1%減と4ヶ月連続の前年同月比増から 5 ヶ月ぶりに減少に転じた。
・《新車登録台数》普通乗用車の新車登録台数は、前年同月比 39.9%増の 263 台でと 2 ヶ月続けて前年同月比増となり、
 小型乗用車も 262 台で前年同月比 31.7%増でとなり 4 ヶ月連続で前年同月比増。普通乗用車と小型乗用車を合わせた
 乗用車全体では前年同月比 35.7%増の 525 台と 11 ヶ月連続して前年同月比増。 
・軽乗用車は、289 台で、前年同月比 4.3%増と増加幅は前月から縮小したものの、4 ヶ月続けて前年同月比増。

 

倒産

            11月      前年
 同月比 
 年度累計     前年
 同月比 
  件  数      0     0      2      8
  金  額    0   0       33   746
 平均負債額   0.0     0.0    16.5     93.3

                                                                              (単位:件、百万円)
 

雇用

       新規     前年
  同月比 
  月間有効      前年
  同月比 
  求 職 者 数    977   △0.1   4,793  △3.2
  求   人   数  2,246   △6.6   7,410     5.3
  求 人 倍 率    2.30   (2.46)       1.55  (1.42)
  就 職 件 数  400   △5.9     ー    ー

                             (単位:人、%、倍)